藤沢といえば、なんと言っても海。住まいとして藤沢をえらぶ方々も、やはり「海が近いから」とお答えになる方が多いです。冬の朝6時、日の出前の暗い時間にもかかわらず、海岸には人々が集まってきます。元気に駆け回る犬にリードを引かれつつ、海岸沿いを歩かれる方、日の出を見ようと肩を並べるカップル、そして、マリンスーツに身を包んだ、たくさんのサーファーたち。鵠沼海岸の近くでは、サーフボードをくくりつけた自転車がしょっちゅう走っています。海だけでなく、鵠沼は街並みにも特徴が。鵠沼1丁目や2丁目のエリアは、背の高い松が植わった、昔ながらの建物を多く目にします。明治時代、宮内庁が、葉山の一式海岸あたりか鵠沼海岸あたり、どちらに御用邸を建てるかということで所有しており、御用邸が一式海岸(現在の葉山御用邸)に決まった時に民間に売り出しました。敷地には松の木を植えることが決まりで、その名残なんだとか。藤沢の街が絵になるのは、そういった歴史の流れを感じるからかもしれません。なんだかほっとする場所ですから、ふらっと一区画だけでも歩いてみてはいかがでしょうか。 湘南生まれ。趣味は家を売ることで、生まれ変わってもこの仕事に就きたいです。