まちと⼈vol.1
まちと⼈vol.1
狛江 DIYイベント
狛江 DIYイベント
話す人 comaecolor代表 山本 雅美さん

二○一六年から、狛江を盛り上げるために『comaecolor』という活動団体を立ち上げる。本職の音楽マネジメント業と並行して、狛江でさまざまなイベントを企画・運営。自身も狛江を深く愛していることから、狛江の良さをより広く知ってもらいたい、という強い想いを持つ。

話す人 comaecolor代表 山本 雅美さん

二○一六年から、狛江を盛り上げるために『comaecolor』という活動団体を立ち上げる。本職の音楽マネジメント業と並行して、狛江でさまざまなイベントを企画・運営。自身も狛江を深く愛していることから、狛江の良さをより広く知ってもらいたい、という強い想いを持つ。

ここに来たら、誰かとつながれる。そんな場を生み出したい。

狛江に戻ったのは、25年ぶりです。久しぶりに来た狛江は、街の景観が大きく変わっていました。でも変わらず、駅前の竹林が残っていて、緑がある。住むにはとてもいい街だと、改めて感じました。引っ越した後、飲み屋さんを巡るうちに仲間ができて。そこで「狛江のポテンシャルを、もっと広げていけないか」という話になったんです。狛江は、いい街だけど、あまり知られていない。長年関わっていた音楽も活かしながら、狛江で何かできないかと思い、はじめたのが『comaecolor』でした。活動としては、さまざまなコンテンツを楽しめるイベントを、狛江で開催しています。例えば二○一六年から開催した『多摩リバーサイドフェス TAMARIBA』では、多摩川の河川敷で2日間のイベントを行いました。地元のクラフトビールやこだわりのフードに、多摩川の自然を満喫するアクティビティ、そして音楽。地元のお祭りとはちょっと違う、非日常を楽しんでもらうイベントです。あとは、狛江駅北口にある泉龍寺の新緑の中で、珈琲を楽しむ『珈琲参道』というイベントも。泉龍寺は、もともとさまざまな催し物が開催され街の人の交流を生む場所だったんです。最近はそんな催し物がなくなってしまったので、もう一度、お寺を人の集まる場所にしたいと思った時、狛江にある珈琲の焙煎工場から漂う香りに気がついて。珈琲とお寺という異色のコラボでしたが、住職さんにも相談しつつ、無事に開催できました。どちらのイベントも、軸になっている想いは一緒で「ここに集まったら、人のつながりができる」という場を狛江につくりだすこと。そして、その場を通じて、狛江の良さをもっと広く知ってもらう、ということです。

狛江へのLOVEが、原動力。

『comaecolor』の活動は、私たちに利益が多く入るものではありません。じゃあ、何故やっているか。単純に、狛江LOVEなんですよね。「狛江を面白くしたい、こんなことをやってみたい」という想いで、メンバー全員が活動しています。みんなが街について考えたことが、街にとってプラスになっていく、いい流れができていけばと思います。狛江は素敵な場所ですが「いい街だよね」というのは、発信していかないと伝わりません。外の人はもちろん、狛江に住んでいる人にもいい街だと感じてほしいというのが、私の想いです。私だけの力では難しいので、1+1を3にも4にもできるように、いろんな人やモノを巻き込んで叶えていきたいですね。活動も、徐々に住民の方に広がっていって「『comaecolor』の人なんですね、会えて嬉しいです!」と言ってもらうこともあります。嬉しいですね。いまは、狛江にあるカフェの方と、本をキーワードに、何か子どもたちへの体験を生み出せないか、と考えています。これもカフェの方が私たちに相談してくださったんですよ。少しずつですが『comaecolor』の活動が、前進していると感じました。コロナで大きなイベントは難しくても、コンパクトな空間で、継続的に狛江の新たな魅力を発信できることはできます。春頃から、また動き出していけたらいいですね。

多摩川を中心に、 人と人が自然に助け合う街。

狛江は、街全体がシェアハウスのよう。昔ながらのご近所付き合いもあって、飲みに行けば飲み友達が増える。人と人の距離感が程よくて、すべての人の顔が見えるような街です。この空気感はきっと、多摩川が生み出していると思います。和泉多摩川沿いの土手から川岸までが200mくらいなので、生活と川がとても近い。川につながる街だから、住む人同士も、うまくつながっていけるんだと思います。コロナがあり、人とのつながりが見直される今だからこそ、狛江は今後も、ゆるやかに、ともに助け合う街であってほしいですね。シェアハウスで、調味料を貸し借りするように、コミュニティの中で生活できるような。近くの人と助け合う、気にし合う狛江の風土をこれからも大事にしていきたいと思います。もちろん『comaecolor』の活動も、その一環となっていきます。1回目の緊急事態宣言のとき、テイクアウト可の店舗をすぐにマップ化して公開したんですが、飲食店の方や住民の方々に喜んでもらえました。狛江の飲食店の方々を少しでもサポートできればと思って行ったことでしたが、やって良かったですね。小さなアクションでも、何か動けばまた新しいつながりが生まれたり、思っていた以上のものが返ってきます。それが大事で、そのつながりが、また次の活動を手助けしていく。これからも、狛江で継続的な場づくりを続けていって、たくさんの人が訪れる狛江にしていけたらと思います。

【活動団体情報】 comaecolor 二○一六年から、狛江で暮らす社会人を中心に、狛江を盛り上げる活動を行っている。主な活動は狛江を舞台にしたソーシャルグッドなど。多摩川の河川敷で開催される『TAMARIBA』では、フードやアクティビティを楽しみながら、音楽を楽しめるイベントを開催。また、狛江駅北口の泉龍寺で『珈琲参道』という、お寺の緑の中で珈琲を楽しめるイベントも開催。他にも、複数の企画に携わり、住民はもちろん、狛江市外の人々にも狛江のよさを知ってもらうために活動を続けている。

https://comaecolor.com/