まちと時vol.2
狛江

狛江と登戸をつないでいる多摩水道橋。狛江市と川崎市の境界であると同時に、東京都と神奈川県の境界でもあり、狛江市内で多摩川に架かる唯一の橋でもあります。名前の由来は、道路橋の下に水道管が通っているから。橋渡しだけでなく、神奈川の水を東京へ送っている、生活の要でもある橋です。趣味の早朝サイクリングは、狛江駅からスタート。電車だとあっという間に過ぎるいつもの一駅が、自分の足で漕いでいくとなぜか新鮮に映りゆきます。犬の散歩をするおじいさんや、自主練ランニングの高校生を通り過ぎ、橋上からふと見上げると、柔らかな朝日に照らされた小田急線の始発列車。今日も、一日がはじまる。 (仲介営業部・渡邊)